大阪医歯学院 公式ブログ

大阪医歯学院の公式ブログです。受験生に役立つ情報等を配信していきます。

理事長の話 第19回「記録に残るだろう年の夏期学習に臨んで 2021年7月」

 昨年の夏の間、受験生の皆さんは頑張って勉強できていましたか。昨年の受験生は新型コロナウイルス感染症の不安をみんな抱えていましたが、その中でも予備校などで頑張って結果を出せた人と、何んとなく不安なまま部活動もできず、遊びにも行けずでも勉強もしっかりできないまま受験を迎えてしまった人がいました。

 でも今年はそれに輪をかけて混沌さが増加しています。新型コロナウイルスは変異を続け、感染力を大きくし、ワクチンは高齢者こそ何とか見通しはつきましたが、受験生の皆さんが接種できるまで時間がかかる見通しの中、オリンピックという世界的イベントが、まだ納まりきれぬパンデミックの中で行われようとしています。それでも入試は行われるのです。困難のオンパレードの中でのこの夏期での勉強への不屈の姿勢が、さらにあなたたちを強くすることを願います。不惑の姿勢をもって学習するにあたって、いくつかの助言をさせてください。

  1. やはり万全の対策の中、しっかりと対面授業に向き合って下さい。皆さんの環境でも今年度は昨年度よりもしっかり授業が行われていることと思います。説明理解、質問、コーチとしての講師の存在。それに勝るものはありません。
  2. 1学期までで学習した分野、そして夏期に学習すること、すべてについて、項目別の自分の達成度を自分で仕分けしてみてください。自信のある項目、もう一つ自信のないもの、理解できていない項目に分けての仕訳が夏期のもっとも重要な行為だといえます。
  3. 勿論、それに従って、完全に理解していない問題や項目については計画的に講師の先生に教えを乞うてください。それらが少しでも解決したら、少しの自信が着きます。後期の学習に非常に役立ちます。自信が持てるようになった問題や項目を学習することはきっと楽しいものになります。
  4. 上記のことを集約できるノートを決めてください。今使用しているものでも構いません。夏のこの作業があとあと役に立つので、見返し持続するにはノートの存在は絶対です。
  5. しかし夏期に何もかも達成しようと欲張りすぎないことです。日々、確実に規則正しく実行することが最も大事です。こういう時代の夏だからこそ、浮足立たず、着実に進めましょう。それが本当の勇気、本当の頑張りです。

受験は青春だ 憧れに向かってひたすらに   グッドラック

 

      2021  7月  大阪医歯学院 理事長 北原裕

中川先生のお話 第17回「ワクチン接種は進む、されど・・・」

    コロナワクチン接種が進んでいます。最初はおっかなびっくりで遅々として進みませんでしたが、最近は職域接種など、年齢関係なしにとにかく急いでいる感じですね。さて、今日の話題は抗体の話です。ワクチンが圧倒的に効果的なことはホントのようです。なんと95%も感染を抑制出来るのですから。

    でも統計的に95%であっても、自分が残りの5%だったらワクチンしても役に立ちませんよね。ということはホントに知りたいのはワクチンした後、本当にウイルスに対する中和抗体が出来てるのかなあという素朴な疑問です。もちろん統計的にはファイザーやモデルナの元データを見てると発症を95%ほど抑制出来てることは疑ってないのですが、個人的に自分の身体に抗体が出来ているのかどうか悩ましいところです。それなら抗体を測定すればいいと思うのですが、あまり抗体検査って一般化されてませんよね。何故なのか気になってたので、ちょっと調べてみたのでご報告。

 抗体にはいくつか種類があるのですが、医学的な一般常識から行くとIgMとIgGに注目します。感染が起こるとまずはIgMが増えて緊急対応するのですが、これは長続きせず減ってきます。次にIgGという抗体が増えてきます。こっちはしばらくは頑張ってくれるので、常識的にはIgG抗体が増えてれば一安心と考えられます。

 去年の今頃はワクチンの影も形もない中で毎日かなりの数の患者さんに出会う臨床医として、ぼくはもうすでに感染しているに違いないけど無症状なだけと考えて、抗体検査をしてみようと思いつきました。結果が陽性ならば、ぼくが感染源になることもないし、感染することもないのですから。それで調べてみると中国製ではありましたが、抗体検査キットが研究用で購入出来ると聞いて、早速買い求め、やってみました。結果は予想に反して陰性!え?という感じでした。陽性を期待してたのに、ちょっと落胆でした。ところがぼくの友達の医師たちも皆陰性なのです。なんと呼吸器内科医の友達まで陰性、彼はすでに何例も新型コロナの患者さんを診ているのに。これは何かおかしい。読者の皆さんコロナ情報に精通されている方が多いので知っておられるかもしれませんが、陽性者はかなり少ないのです、1%未満。どうもコロナで重症の肺炎になった人は確実にIgG抗体は上がっているのですが、そうでなければ低いレベルのようです。

 とすれば、どのくらいIgGがあればコロナ感染を防げるのかという問題になるのですが、これが案外難しいのです。ファイザーやモデルナのワクチンは開発始めてなんと一年で製品化まで進みました。画期的に早い開発でした。何故急いだか?それはもちろんパンデミックだったからでワクチン開発にも猶予はなかったのです。研究者の頑張りも一筋縄ではなかったと思います。で、開発デザインなのですが、ファイザーらのチームは四万人ほどのボランティアを二万人づつ二つのグループに分けて1グループには開発したてのワクチンを、2グループには生理的食塩水を筋肉注射して、4ヶ月ほど後1グループと2グループのコロナ感染率を比較するという方法でした。ワクチンの効果は絶大で2グループが2万人中162人もコロナ感染が出たのにワクチン接種した方は何と8人しか出ませんでした。つまり抑制率を計算してみると95%ということになります。

 でもね、知りたいのは統計的にワクチンが効いているということより、ワクチン接種した自分が感染しない状態、つまり抗体がきちんと出来ているか、どうかではないですか? 答えから言うと、まだコロナ抗体がどのくらいあれば、充分なのか研究途上ではっきりしてないのです。だからぼくみたいに性急に抗体検査してみても失望するだけのようです。もう少し統計データだけで我慢しなければならないようです。まあ、95%だからほぼ大丈夫なのですが、あとの5%に入ってないかは神のみぞ知るってとこでしょうか。つまりワクチン接種後もマスクの外せない理論的な理由はこれなんでしょ。

 

 

理事長の話 第18回「梅雨の時期こそ基礎固めの好機」

 6月という季節は、習慣づけと基礎力養成にうってつけの時期です。4月から始まった受験生活も徐々に軌道に乗り、学習意欲も高まってきていることでしょう。ですが、やたら頑張ろうと空回りするよりは、夏期を見据えて復習や日常の学習の習慣づけに注力するのはどうでしょうか。具体的には、以下の事柄を意識してみましょう。

 

1. 授業中に生じた疑問は、休憩時間や放課後など、その日のうちに質問しましょう。
   その際、分かったふりをしないように理解度を○△×で記しておきましょう。

2. 自分にとってできない問題は、個別指導や復習で、やり直してみましょう。

3. 復習は苦手な教科から始めましょう。

4. 一週間にどう自習していくかを考え、自分なりの時間割を決めてみましょう。

5. 授業のノートをどんどんブラッシュアップしていきましょう。
   問題演習や復習テストで気になった部分や気付いたことをノートに集約し、
   何度も立ち返ることのできる原点を作っていきましょう。

6. 数学の計算部分や英語の和訳、理科の記述などは、必ず飛ばさず練習しましょう。

 

 復習法は人によって様々です。講師や担任と相談しながら徐々に作り上げ、習慣化していきましょう。焦ることはありません。今身に付けた習慣が夏からの自分をより高みへと引き上げてくれるでしょう。

中川先生のお話 第16回「コロナと個食」

 受験生はともすれば個食の機会が増えがちです。今回は、コロナと個食について書いてみようと思います。

 コロナ禍が長引き、メンタル不調を訴える人が増えています。様々な行動制限が設けられ、ソーシャルディスタンスという言葉がジワジワと我々を締め付けてきているようです。動物の中には、虎やオランウータンのように単独生活をする種もありますが、人類はかなり初期から群居性の動物でしたし、群れて協力することで地球最強の地位を獲得したと言えます。

 皆が力を合わせる行動の基盤は「仲間」という絆なのですが、この絆を作るために一緒に食事をする、つまり「共食」というやり方をずっと続けてきました。「同じ釜の飯を食う」という言葉はまさに絆を強める儀式にまで昇華されてきました。結婚披露宴をはじめ、様々な祝賀の宴会など多くの人が集い、共食の機会が生活の隅々にまでしみ込んでいるのですが、コロナ禍のもと、共食は感染の温床になるという理由で、共食という文化そのものが危機に瀕しているのかもしれません。

 とは言え、ワクチンは確かに効果があります。ロンドンやニューヨークは最悪の状態を脱しつつあります。町には活気が戻りつつあります。レストランが再開されて共食も始まっています。日本もいずれそうなるのでしょうが、前と同じように地球に負荷をかけた生活(大量生産、大量消費等)に戻れば、感染症は舞い戻るに違いありません。共食を禁止してしまえば、感染症には効果的ですが、精神の不安ひいては種の危険にまで達する可能性があります。物事というのは、何事もほどほどが正解です。共食は残しながら、距離も近すぎないことが大事でしょう。でも、これが案外難しいのですよね、御同輩。

理事長の話 第17回「カリキュラムに沿って懸命になろう」

 授業が始まって、もう1か月ほどが過ぎましたが、ほとんどの人はあまりの内容の多さと復習テストのできなさにくたくたになっているのではないでしょうか。本気で取り組んでいる人ほど、よりそうなっているでしょう。自分のペースで学習していきたいと思うところですが、ちょっと無理かもと思うくらいのものを工夫してクリアしていくことが、より進歩を生むのではないでしょうか。

 さて、では、今何をすべきでしょうか。それは、基礎を身に付ける事です。本学院のカリキュラムでは、1年間にすべての範囲を3回繰り返します。しかし、1回目が最も重要です。しっかりとした基礎を身に付け、入試当日にできる問題を1つでも増やしていくことを目標にしましょう。

 そのためには、講師への質問や相談が効果的です。質問の質で講師は現状の理解度を測り、それに応じた指導を行っていきます。理解にほど遠い学力の場合は、個別指導の受講を促します。自分の学力を自覚して、少しでも効果的に成長していきましょう。次回は、復習法についてお話ししたいと思います。

中川先生のお話 第15回 「ワクチンの効果の行方」

  新型コロナウイルスのワクチンについて、まだ賛否両論があるようです。アナフィラキシー血栓症のような重症症状から、発熱・頭痛・怠さ・痛みという軽度の副反応までマスコミは微に入り細を穿つような説明を専門家にさせては「ワクチンは怖いよ」というメッセージを発信しています。

 確率が低くても、人は一般に確率でものを考えるのは苦手なようで、たとえ1000人に1人と言われても、「もし自分が当たるともうおしまいだ」と恐怖反応を起こす人も少なくありません。確率は低いから大丈夫という説明はこの場合有効に働きません。例えば、宝くじを買う人の心理を考えてみましょう。決して当たらないと確信している人は、まず宝くじを買いません。やはり当たることを期待して、1億円当たったらどうしようと夢を見るわけです。でも、これまで買った宝くじで当たらないのだから、もう諦めるかというとそうではありません。「当たらる確率が低いのだから、買い続けることが大事」と結論するのです。ワクチンの重大な副作用に対する考え方も、宝くじと同じで、万が一を考えて「ワクチンはやめとこ」となるわけです。

 でも、少し目を海外に向けてみると、すでにワクチン接種が進んでいる国もあるのだから、その様子を参考にすることができます。その国には悪いですけど、僕らは壮大な人体実験の進み具合を先に見ることができるというわけです。イギリスでは、変異株も出て大変な状況でした。今年の1月初めの患者数はは1日に6万人を超えていたのが、12月の終わりごろからワクチン接種を精力的に始めて、ほぼ国民の半数くらいまで終えました。その結果、新型コロナの患者数というと、2500人ほど、つまり96%減ったということになります。この数字は間違いなくワクチンの効果を示しているとしか説明できないのではないでしょうか。

 確率の低い副作用を恐れるより、確率の高い効果に目を向けておくほうが僕には大事に思えるのですが、いかがでしょうか、御同輩?

理事長の話 第16回「不安に惑わされぬよう頑張りつくせ」

 前回は、建物内のウイルス対策等についてお話ししましたが、今回は指導方法と内容についてです。

 医歯薬獣の各コースには定員を設定しており、少人数編成のクラスでベテランの講師が成績強化を実践しています。私どもは集団授業を通じて、解りたいという願望と好奇心を煽ります。加えて、これらの体験を何度も繰り返し実感できるよう個別指導を行っています。そして、これらを組み合わせることで、好奇心を学力に出来る習慣を作らせたいと考えています。この習慣が出来れば、毎日机の前に座ることを無理せずできるようになるでしょう。

 医歯薬獣医学部を目指す方は、多くの時間を学習に充てることが必要になります。授業を含めて1日12時間は学習するべきです。受験が近づいてくるとさらに多くの時間を費やす必要があるでしょう。今の偏差値は関係ありません。最後まで講師に食らいついて納得するまで離れない生徒こそが結果を出してくれると信じています。

 大阪医歯学院は生徒を合格へと導く熱意とやさしさにあふれています。今年こそと気持ちを入れて一歩踏み出した皆さんの訪問をお待ちしております。